写真と染の交わるところ 室田泉展

2024年4月26日(金) ~ 6月2日(日)

室田泉は、90年代初期からロックコンサートなどの写真を素材に、シルクスクリーン、やインクジェット技法を用いて、鮮烈な色彩によるエネルギッシュなライブ感覚を表現する作品を制作してきました。また近年(2010年代後半以降)は、サイアノタイププロセスを使った青色一色の表現で、自己と現在とを切り結ぶ作品を追求しています。サイアノタイプとは、感光液を塗った布や紙を露光させて、光が当たった部分を青色に発色させる方法で、以前は建築図面などにも用いられ、青写真あるいはブループリントともいわれます。今回の作品展では、90年代初めのシルクスクリーン技法による作品から現在のサイアノタイプ作品まで、約25点を展示します。これまで一貫して写真を媒介とした染色表現に取り組んできた、彼の表現の軌跡を辿ることで、写真と染の交わる室田泉独自の世界を紹介します。

出品作家名

室田泉