「型染め!! 祇園祭を染める ~田島征彦と内藤英治」展
2022年7月1日(金) ~
7月24日(日)
祇園祭の鉾町に位置する染・清流館。
2009年より田島征彦氏による第1回祇園祭展を開催。第7回展(2015年)からバトンが内藤英治氏に渡り2019年まで毎年開催、「祇園祭」をテーマに作家各々の視点、様々な角度からの多様な迫力ある染色作品を一堂にお楽しみいただきました。
今展は11年に渡る監修者両氏の祇園祭に対する思い入れ、情熱溢れる作品を祇園祭と併せてお楽しみください。
出品作家名
田島征彦/内藤英治
高知から京都の美大にはいったばかりの頃、稲垣稔次郎先生が、「祇園祭は、京の男たちが太陽へ向ってゆくまつりなのだ」と教えてくれました。祇園祭も型染すら全く知りませんでしたが、祇園祭のパンフレットの表紙が毎年先生の作品だったのです。「太陽へ向ってゆく」にしてはずいぶん優しく感じました。型染にすると優しくなるんだなと思いました。それから10年以上経って、ぼくは初めての絵本「祇園祭」を出版しました。3年間かかって、祭にかかわる様々な人たちを取材して型染の力づよい絵本になりました。それからまた30年が経った2009年から、ここ染・清流館で気鋭の染色家が集って「祇園祭」をテーマに展覧会が開かれました。これが僕と祗園祭のなれそめでした。 田島征彦
ようやく祇園祭山鉾巡行が行われます。そして、田島さんとの二人展も三年越しに開催することが出来ました。2009年に始まった「祇園祭展」に7回の出品と、7回展から11回展の監修もさせて頂き、多くの染織仲間との染・清流館は実に楽しいものとなりました。出品者それぞれが、祇園祭という大きな世界に飛び込み泳ぎ回り、一つずつの結果に辿り着きながらの表現の広さ、面白さと多様性を垣間見せて頂くことになりました。祇園祭のお囃子の響く界隈で過ごすことの喜びは、京都に住んでいて良かったと思える一時ではないでしょうか。それをどの様に表現に結び付けていくかを思案しながらの写生は難しくもあり、新たな発見の場でもあり続けましたし、、これからもますますその懐に入っていくことになると思います。そして何よりも多くの出会いとご縁を頂けたことに感謝です。 内藤英治