第11回 祇園祭展

2019年6月28日(金) ~ 7月24日(水)

山鉾町のほぼ中心に位置する染・清流館での「祇園祭展」が、祇園囃子が聞こえるこの時期の展覧会として、今年で11回目を迎える事となりました。染織作家それぞれが、歩いた、見た、感じた、楽しんだ祇園祭への思いの中で、いろいろな創造と試みが生まれ、祇園祭の新たな発見と興味へと繋がり、自分なりの祇園祭の中に漕ぎ出されたのではないかと思います。この「祇園祭展」がご覧頂く皆様のこの時期の楽しみの一つとして、また制作する作家の側にも、創作の大きな契機として定着してきたのではないかと思っています。毎年6月頃になると、お囃子の練習n音が聞こえてきます。7月に入ると祇園祭の本番になり、賑やかで人出の多い前祭と、本来の祭の姿が戻ってきた落ち着いた雰囲気が堪能できる後祭の復活と、祭のあり様と風情を色濃く残す歴史の奥深さ、そして祭を支える町衆の心意気を感じます。その祇園祭を今まで以上に興味関心と親近感を持ち、創作表現に取り組んでいる染織作家の意欲溢れる充実した展覧を通して、祇園祭・山鉾町とのご縁が更に深まっていく事を楽しみにしています。
さて、今回で第7回展から始まりました第2期の祇園祭展も一段落します。今後もまた新たな形での祇園祭展を企画していきたいと考えています。染織作家の更なる活躍を期待するものです。今後ともよろしくお願い申し上げます。
なお、祇園祭の鉾町である3小学校児童による祇園祭に関する絵を描いた「祇園祭児童画展」を、7月12日(金)から当ビル2階で開催しています。併せてご高覧頂きたく、ご案内いたします。

出品作家名

氏家美香子/尾島華子/加藤由起/日下部雅生/蔵田和枝/澁谷和子/高須英代/田島征彦/丹下雄介/内藤英治
監修:内藤英治

連動企画展
祇園祭児童画展 参加校 : 御所南小学校・高倉学区・洛央小学校