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5月から開催されるイベント

現代工芸の数寄《2×3人展》

現代工芸の数寄《2×3人展》
■会期:
 2017年5月19日(金)~6月18日(日)
 午前10時~午後6時(入館は午後5時迄)

■場所:染・清流館

■入館料:大人300円、学生200円

■休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)

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南禅寺にある東郷平八郎が「清流亭」と命名した山荘。

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染・清流展

過去に実施した染・清流展について、出展作品をご覧頂けます。

 

 


 「工芸」という言葉は10世紀半ばに中国で完成した史書『唐書』の閻立徳伝に出てくるのが今のところ文献上で最も早い例という。宋代の百科事典『太平御覧』は工芸を、弓を射ること、馬を御すこと、書、算数、画、巧、そして囲碁などの勝負を争う各種遊戯などにかかわる広い範囲での技能のこと、と定義する。このうちの「巧」は、こんにちいうところの工芸技術をも含む、工作に関する技能を意味していた(平凡社「世界大百科事典」による)。
 明治維新後に海外で開かれる博覧会へ日本から美術品を出展する際、「工芸」は「美術」と対置される用語となり、絵画や彫刻は「美術」すなわち「純粋美術」へ、染織や陶芸、漆芸は「工芸」すなわち「応用美術」へ仕分けされるようになった。1世紀以上を経た今もその図式は基本的に変わっていないようで、たとえば彫刻家が陶芸作品を手掛ける例は珍しくないが、陶芸それ自体は彫刻を含む「美術」でなく「工芸」に依然として分類され、素材も技法もほとんど共通しない染織と近しい仲間とみなされている。
 もっとも、「工芸」という言葉がもつ本質的な意味は、そのような表面的なジャンル分けにあるのではなく、素材や技法に対する作家の向き合い方にこそ存する、とする見方も示されている。たとえば現代美術において、素材や技法はしばしば、頭の中にあるビジョンを具現化するための手段にすぎず、したがって他に適した素材や技法があれば作家は比較的容易にそちらへ転進する。他方で、工芸に属する諸分野においては、作家は素材の特質を深く学び、素材を扱うにふさわしい技法を身に着け、さらには独自に新しい技法を開発することも辞さない。そしてジャンル上は「美術」に分類される分野においても、そのような素材や技法との付き合い方を経て作品を生み出す作家も実は少なくない。「工芸的造形」という術語などが、そうした傾向を言い表している。
 今展は染色の作家3名と、陶芸、漆芸、ファイバーアートの作家各1名の計6名に、2人ずつ3つのチームをつくって作品を制作していただいた。異分野の作家との協同作業は通常あまり行われないだろうから、さまざまにご苦労をおかけしたこととおもう。陳列された作品をとおして、「工芸」が単なるジャンル分けでなく、ものをつくる営みのうえで未来に向けての輝きをもつ言葉として立ち現れてくるような展覧会になるよう期待している。
深萱真穂 (染・清流館キュレーター)


出展作家紹介

出展作者紹介

 

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