過去の展覧会

PAST EVENT GALLERY 2009

2009,11,01-2009,11,23

蝋纈五人展/染むる心象

今回の企画は蝋防染を表現の媒体として創作する若い五名の作家達の展覧会です。彼等の技法と表現に対する共通の思索は、布に染料が染め入ることを完全な状態で防ぐ単純な防染方法で表現を行おうとしていることです。言わば染まらない工程を積み重ねることにより最終的にイメージの具体 化がなされます。この間接的に表す表現法が染色表現の一つの見本です。よしにつけ、悪しきにつけ基本には重要な意味が含まれており、これを通して他と異なる表現分野の存在を知ることとなります。

五名の創作について述べると

安藤隆一郎…人間の心の奥底にひそむ心理定まらないものへの探求があり、イメージと技法の接点を探る 近藤卓浪…自然の形象を独自な知的解釈で楽しみ、文様模様の思索を通じて平面造形表現の可能性に挑む

立松功至…部分の蓄積から全体像をつかみとる手法は現存の電子機器の仕組みを見る思いがあり、ハードな現実世界の中に人間感性のあり方を見い出そうとする

中井由希子…布の持つ優雅な可変性の中に、自然形象から感受した抽象世界を布に組み込む企てを行う

森絵実子…その時々の自身を丹誠に見つめロマン豊かに、的確に自分自身を染める

この様に五名が表わそうとする世界は様々ですが、それぞれに表現することの今日的意義を内包しています。それと同時に末成、不整理、不可解の問題の中に発想の源も見い出せることが出来、それが個性と繋がります。 今後各人が個性豊かに、分野のおもしろさを開拓し創作の楽しさと苦しさの中に自身をささげて行くことを期待します。若き創作者の存在を知って頂く機会が出来て大変有難く思います。

井隼慶人

scene,1

scene,2

scene,3

scene,4

scene,5

scene,6

scene,7

scene,8

scene,9

scene,10

染・清流館 ~染色専門美術館/京都~ ご利用案内

開館時間、入館料、アクセス、所在地

染・清流館 ~染色専門美術館/京都~ 友の会

染・清流館を通じてお互いの 交流を図り、染アートの普及につくましょう。

清流亭

南禅寺にある東郷平八郎が「清流亭」と命名した山荘。

染・清流館 リンク集

各種美術館、染色関連のリンク集です。

ご意見メール

染・清流館へのご意見、問い合わせ用メールです。

染・清流展

過去に実施した染・清流展について、出展作品をご覧頂けます。

English